ヴァチカン国際音楽祭とは


ヴァチカンは、世界最小の独立国家で、国全体が世界遺産に登録されている。イタリアのローマ市内にあるが、全世界に13億人を超えるキリスト教カトリック信徒の総本山として、ローマ教皇が統治している。

 

ヴァチカン国際音楽祭は、サン ピエトロ大聖堂をはじめとするヴァチカンおよびローマ市内の複数のキリスト教礼拝施設を会場に毎年秋に開催されている唯一のヴァチカン直轄の音楽祭。2002年ヨハネ・パウロ2世の在位中に第1回が行われ、今年2024年で22回を数える。第1回からレジデンス オーケストラを務めるウィーンフィルハーモニー管弦楽団をはじめ、世界中の名だたるオーケストラや一流の指揮者やソリストたちが招かれている。サン ピエトロ大聖堂などカトリックの総本山と世界最高レベルの音楽とのコラボレートは見事で、音楽祭は大喝采を浴びその模様は世界に放送されている。昨年末逝去した先の教皇ベネディクト16世は、第1回から本音楽祭に出席しており、「音楽は世界共通の言葉であり、世界を一つにまとめ上げる力がある」と称えていた。


15 September 2019 Basilica Papale San Paolo fuori le Mura

2019年ヴァチカン国際音楽祭サンパオロ大聖堂 ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調作品125